《生産者について》
辛口リースリングの生産者において、世界一はどの生産者か。その問いに少なくとも有力候補として名前が挙がるであろう生産者が、ゲオルク・ブロイヤーです。
父の急逝により19歳でワイナリーを継いだテレーザ・ブロイヤーさんが当主。周囲の心配をはねのけて、その人気は更に高まるばかり。トップキュヴェの「ベルク・シュロスベルク」が通販市場に流通しているのは、1年のうちせいぜい半分ほどでしょう。
特徴としてはまるでクリスタルのように研ぎ澄まされたエレガンス。ブドウの熟度には非常に気を使い、アルコールが高くなりすぎないように収穫するので、たいていのワインは11%台。繊細な中に風味が詰まった、畑の特徴を表すワインをつくっています。
《このワインについて》
ゲオルク・ブロイヤーはVDP(ドイツ高級ワイン生産者連盟)を脱退してしまったので、特級畑(グローセ・ラーゲ)を名乗ることはできませんが、十分に特級相当といえる畑を4か所所有しています。3つがリューデスハイム村、1つがラウエンタール村です。
ブロイヤーが所有する畑の中で、このノンネンベルクが最も樹齢が高いのが特徴。実はこの畑がもとで、VDPを脱退することになったのです。父ベルンハルト・ブロイヤー氏の思い入れが強いこの畑。「ライン河から離れすぎている」という理由でVDPがグローセ・ラーゲに認定しなかったことにどうしても納得できなかったそうです。それほどまでに高品質なワインを生むのです。
酸味はかなり高い方なのに、不思議と口当たりはマイルドでしなやか。このち密な味わいがブドウの樹齢が高い効果なのでしょうか。
Alc:11.8% 残糖:3.7g/l 酸:8.7g/l
【パーカーポイント 近年の評価】
2019・・・未評価
2018・・・95点
2017・・・93+点
2016・・・95点
2015・・・92点 etc...
Rauenthal Nonnenberg Riesling Georg Breuer