産地 | アメリカ > カリフォルニア > ナパ |
生産者 | ハドソン ワインズ |
品種 | シャルドネ 100% |
英字 | Hudson Wine Chardonnay Napa Valley Carneros |
土壌 | 畑:ハドソン・ヴィンヤーズ(自社畑100%)は、大きく二つに分かれている。
・ ホーム・ランチ(121号線沿いに広がるテイスティング・ルームを含む畑)
・ ヘンリー・ロード・ランチ(複雑にうねる丘を北側に越えたところに広がる畑)
両方の畑から4つの個性の違う区画の葡萄をブレンド。このシャルドネに使われた
区画は「ショット・ウェンテ」と呼ばれるクローンが植わり、果実味たっぷりながら、
酸が程よく蓄積し、長熟が可能となるのが特徴。このクローンは他の畑へも広がっている。
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醸造 | 区画毎に運び込まれる葡萄は、特に圧搾時に細心の注意を払い梗を付けたままでソフトに圧搾をゆっくりとした速度で行い果実の要素を抽出するが、酸を綺麗に残し、皮からのえぐみを出さないように注意する。
仏産フランソワ・フレール、ダミー、オリオンの樽(新樽60%)に果汁を移し、天然酵母で醗酵を行う。アコール醗酵とマロラクティック醗酵が約10ヶ月ゆっくりと続き、その間一週間に一度、後半には、1カ月に2回のペースでバトナージュ(樽の中で澱を撹拌し旨みを出す)を行う。12か月間樽にて熟成。その後、フィルターがけ無し、人工的な清澄剤なしで瓶詰。 |
おすすめ 料理 | 天ぷら(塩、レモン)、じゃがいもの煮ころがし、魚介の鉄板焼き、鶏肉のソテー
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飲み頃温度 | 9~12℃ |
おすすめ グラス | ブルゴーニュグラス |
評価 | |
内容量 | 750ml |
JANコード | 0400000006116 |
輸入元 | 中川ワイン |
ハドソン・ヴィンヤーズは、ナパ、ソノマの有名ワイナリーがこの畑の葡萄を調達し、偉大なるワインを造り上げることで有名である。オーナーのロバート・リー・ハドソンはブルゴーニュ、モレ・サン・ドニのジャック・セイスの元で修行をしている時に「世界的評価を受けるワインは、聖なる畑が生み出す偉大な葡萄から造られる」と確信し、カリフォルニアに戻り、サンタ・バーバラからメンドシーノまで最高の土地を探した中で見つけた「カリフォルニアの聖なる地」が、ロス・カーネロス・ナパに位置するこの畑であった(1981年)。
回り込む丘の斜面に様々な区画が点在し(65ha)、ナパの太陽を十分に浴びながら、サンフランシスコ湾(サンパブロ湾)からの冷たい霧と風の影響を受け、秀逸な酸が落ちずにリッチで旨味が凝縮した果実を生み出す。土壌、気候、台木、クローン、継穂、畑の管理など、どの要素を欠いても完璧なものは出来ない。現在、信頼関係を築いた10の生産者に葡萄を供給し、ラベルに“ハドソン”の名前を冠することが出来る。各ワイナリー、ワイン・メーカーと綿密な打ち合わせの上で、オーダーメイドの栽培が行われている。それ以外にも厳選された生産者のみに葡萄を供給している。誰もが喉から手が出るほど渇望されている葡萄である。
そのリー・ハドソン自身が、自社畑から最高の葡萄で造るワインがハドソン・ワインズで、ワインを醸造するのは、クリストファー・ヴァンデンドリーシュ氏。ホワイト・ロック・ヴィンヤーズ(ナパ、スタッグスリープの上部斜面にワイナリー&畑を持つ1977年設立の老舗ワイナリー)の後継者でもある。経歴は、ルナ・ヴィンヤーズでアシスタント・ワイン・メーカーとしてジョン・コングスガードに師事し、その後ブルゴーニュ、ボルドー、スペイン、アルゼンチンなど世界各所で修行を積み、現在は、ハドソン・ヴィンヤーズの個性をワインに反映させている。
ハドソン・ヴィンヤーズでは葡萄、ハドソン・ランチでは、こだわりのオーガニック野菜、フルーツ、豚、羊を育てマーケットに卸している。ナパ最高のシャルドネと評価され、幾多の有名ワイナリーがこの葡萄を熱望する。畑の特徴を熟知したグローワーズ・ワイン(栽培家が自ら造るワイン)の完成形。
ハドソンのシャルドネらしい石を感じさせるミネラル感とカリフォルニアらしい太陽の恵みが十分に感じられ、レモンの皮、梨、桃などのニュアンスと共に炒ったアーモンドやカラメルの風味があり、余韻にはもう一度、石のような硬いミネラル感を伴った長い余韻が続く。濃厚さと硬さの両方を兼ね備える。