《このワインについて》
ヴァレ・ド・ラ・マルヌのシャルドネ100%でつくる、非常に瓶内熟成期間の長いブラン・ド・ブランです。
シャンパンの多くはNV(ノンヴィンテージ)です。それはベースとなる白ワインをブレンドする際、いくつもの収穫年のものを使用するから。
それに対してヴィンテージ表記のある「ミレジメ」のシャンパンは、単一ヴィンテージからつくります。より上級に位置づけられ、熟成期間は最低3年と決まっています。ヴィンテージブレンドによる味わいの調整ができないので、単独でバランスのとれる味わいの良年のみにつくられるのが、ミレジメのシャンパンです。
一般的にヴィンテージ表記がある方が高価。この価格でミレジメというのは、なかなか他にありません。
《テイスティングノート》
2009年というと古そうに思えますが、味わいはむしろフレッシュ。デゴルジュマンが2023年11月9日なので、出荷されて1年ほどです。
熟度の高いリンゴやアップルパイ、ブリオッシュのような「高そうなシャンパン」をイメージさせる香りをしっかりと感じます。熟成期間が長いだけあり、泡は素晴らしく細かくクリーミー。残糖4.8g/Lと少な目なのですが、果実の熟度が高いからか味わいのボリューム感があります。
「シャンパンには熟成香があるべし!」という好みの方にはドンピシャです。
《生産者について》
グラシオ・ドゥリュニーは1947年以来つづくレコルタン・マニピュラン。ヴァレ・ド・ラ・マルヌにある9.95haの自社畑から、個性的なシャンパンをつくっています。
Gratiot Delugny Brut Millesime