《生産者について》
バロッサ北西部エベネザー地区で長く続く栽培農家リプキー家のブドウは高品質ながら、古木で低収量であることに加え、大手ワインメーカーに破格値で買い叩かれて存続の危機にありました。パブで飲んでいる時にリプキー兄弟の話を聞いたことがきっかけで、バロッサの高樹齢の畑の古木のグルナッシュ、シラーズ、マタロを使ってワインを造る為、醸造家キム・トイスナーと栽培家マイケル・ペイジが2001年に設立したワイナリーです。
《このワインについて》
リプキー家の畑のブドウから造られ、樹齢は古いものでは50年を越えます。古い樹は手摘みし、若い樹は機械で収穫することにより日常的に楽しめる価格と濃厚な味わいを実現しています。温暖な地域ながら昼夜の寒暖差が大きく、凝縮した味わいに心地よい酸が同居。澱引きはほとんどせず無ろ過、無清澄で作られ、引き込まれる深みと複雑なスパイスが感じられます。スタイリッシュでとても温かいコートに包まれているようです。
《テイスティングノート》
ダークベリーやプルーンなどの黒系フルーツにビターチョコやバニラの濃厚なアロマ、清涼感あるスパイスが溶けこんでいます。
果実味優勢のフルボディに緻密なタンニン、ほどよい樽香、しっかりとした酸が抜群のバランスで味わいの層を作り、濃いのに重すぎず、なめらか口当たりです。
やや濃い目の味付けの料理と相性よく、特に焼いたり煮込んだお肉とよく合います。スパイスをきかせた煮込みハンバーグには間違いないですね。
食事なし、ワインだけでも十分楽しめるワインです。
Teusner Riebke Shiraz