《生産者について》
「ソーヴィニヨン・ブランの高級産地といえばサンセール」こうやってソーヴィニヨン・ブランで7000円8000円のワインを販売できるようなブランドを築くうえで、非常に大きな功績を残したのがアンリ・ブルジョワです。
この地に10代にわたって続く家系であり、だからこそサンセールのモザイクのように入り組んだ土壌を深く理解しています。それゆえに土壌でワインをつくり分けるということを早くにスタート。同じ作り手のソーヴィニヨン・ブランにこれほどの違いがあるのかと驚かせてくれます。
《このワインについて》
アンリ・ブルジョワがつくるものは飲み比べる楽しみがあります。土壌の特徴をハッキリとワインに表現しているからです。
ル・モンダネの畑はそれこそアンリ・ブルジョワの代名詞。昔から貴族たちが手に入れようと争った、サンセールでも1,2を争う人気区画だといいます。
土壌はシャブリと同じキンメリジャン土壌。南~南西向きでブドウは良く熟し、特に熟成能力のあるワインが出来上がるといいます。とはいえ熟成したソーヴィニヨン・ブランというのは、ボルドー・ブラン以外は実際ほとんど出回っていません。2015年という珍しいバックヴィンテージ。ぜひ若いソーヴィニヨン・ブランと比べてみてください。
《テイスティングノート》
香りの派手さはないものの、熟成による風味の複雑さと長さが大きな特徴です。
香りの立ち上がりは遅いですが、次第にパイナップルやメロンのような熟した香りが上がってきます。口に含んだ時の果実感は開けたては弱く、火打石のような硬質なニュアンスと、口全体を覆う複雑な風味が広がり、余韻はほかにつくる単一畑シリーズのジャディスやダンタンと比べてもより長く続きます。
Sancerre Blanc Le Monts Damnes de Bourgeois Henri Bourgeois