《生産者について》
リーウ・パッサンはマリヌーがフランシュックで営むサブブランド。スワートランド地区のシュナン・ブランとシラーに注目するマリヌーに対し、ステレンボッシュを中心としたカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネが主力ワインです。
マリヌーの特徴と言えるのが、設立間もないワイナリーが短期間に非常に高い評価を受けていること。南アフリカのワインガイドである「プラッターズ」でワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを4度も受賞しています。
そのマリヌーが2013年から始めたのがこのリーウ・パッサンブランド。特にステレンボッシュのシャルドネで高い評価を得ています。
ワインのつくり方は基本マリヌーと同じ。亜硫酸以外の添加物を何も使わない、ブドウのポテンシャルをそのままに表現するスタイル。それでいて醸造が適切に進むようコントロールはしています。
《このワインの評価》
ワインアドヴォケイトはこのワインの2022年について未評価ですが、2021年はなんと96+点!南アフリカに限らず、シャルドネでこの評価はそうそう目にするものではありません。評価に対してこの価格はむしろ安いかも?
2013年からスタートし、最初の評価は2015VTの91点。それからヴィンテージの揺れはあるとはいえ、順調にポイントが上がっているようです。これは将来、さらに評価が高まるかもしれません。
《テイスティングノート》
レモンクリームのような上品な樽香に包まれたリンゴやアーモンド、桃などのアロマが豊かに広がります。イキイキとした酸味と塩味を思わせるミネラル感を持ち、オーク樽熟成の落ち着いた質感が非常に長く続きます。
今からでも美味しく飲めますが、熟成能力はかなり高いでしょう。2021年ヴィンテージのアドヴォケイト評価では、飲み頃は20年後までと予想されていました。
Leeu Passant Stellenbosch Chardonnay