《テイスティングノート》
洋ナシや熟したリンゴのような凝縮感のある果実味。ナッツのようなほのかな樽香が複雑さを加えています。酸味は上品ながらシャープではなく丸いイメージ。アルコール13%なのでそうボリューム感はなく、しかし決して弱々しくありません。余韻もしっかりと続き、ブドウの質の高さを感じます。
これは上質。同じ価格帯で世界の「コスパのいいシャルドネ」と比較しても十分勝負ができるでしょう。カリフォルニアほどボリューム豊かではなく、オーストラリアや南アフリカほど酸は高くない。近いものを探すとすれば南仏の上級クラスでしょうか。
《生産者について》
朝日町ワインの前身は「山形果実酒製造有限会社」として河岸段丘にスタート。昭和54年に現在の「朝日町ワイン」の名前となった第三セクターです。
町の生産者組合から購入する高品質なブドウの良さを真面目に引き出す。それを目標に比較的リーズナブルなワインをリリースしています。全体としてコストパフォーマンスの高さを感じます。
朝日町には最上川が流れており、それがつくった河岸段丘は腐植に乏しい粘土質土壌。それがブドウやリンゴの栽培に適しているといいます。
Meister Sellection Cuvee Chardonnay Asahimachi Wine