「ワインづくりは彫刻家のように」
ジャンニの手によりワインが姿を現す。
彼のワインからは、ヴェネト州アルフォン・ヴァレーの情景が目に浮かぶ。
素朴で純粋なワインをつくりだす、ジャンニテッサーリの魅力に迫ります。
ジャンニテッサーリのフィロソフィー
「樹が地面に根を張る前から、ワインはそこにあるんだ」
オーナーのジャンニ氏は語ります。
彼は白いキャンバスに描き出す画家ではありません。
彫刻家が「芸術作品はすでにこの大理石の中にあって、自分はそれを掘り起こすだけだ」と語るように、
彼が行うのは土に触れ畑を耕しテロワールに耳を傾けること。
ジャンニ氏はそのイメージをもとに、仕立て・剪定・育て方などを決定していきます。
イメージ通りのワインが現れるように。
彼はアマローネやソアーヴェで有名な「カ・ルガーテ社」の共同経営者だった経歴を持ちます。
長年の経験に裏付けられた、専門知識と洞察力のなせる業です。
ロンカ村ののどかな風景
ジャンニテッサーリがあるのは、ヴェネト州アルフォン・ヴァレーに位置するロンカ村。
近くにあるカルヴァリーナ火山に由来する玄武岩、火山性の土壌が特徴です。
レッシニア自然公園も近いこの地域は、昼夜の寒暖差が大きく、土壌は豊富なミネラルを含んでいます。
シャルドネやピノ・ノワールの栽培に最適な環境です。
家族一丸となってのワインづくり
ジャンニテッサーリはもともとマルカートファミリー所有のワイナリー。
2013年にジャンニ氏が譲り受けてからは、妻のアンナ・マリアさん、娘のヴァレリアさん、アリスさんの家族4人でワイナリーを盛り立てています。
写真から家族仲の良さが伝わってくるかのよう。
家族で過ごす何気ない一日。その終わりに飲む1本は、ジャンニテッサーリで間違いないでしょう。