《イタリアワインの弱み》
イタリアのワイン生産量は世界一。しかし当店の売り上げに占める割合は大したことありません。セットワインではない、1本ずつ選んで買うネット通販において、イタリアワインには「買いにくさ」があると思っています。
フランスワインやニューワールドのワインは、人気の国際品種の特徴を知っていれば、ある程度味の予想をして選ぶことができます。「力強くて渋味しっかりのワインならカベルネ・ソーヴィニヨン」「軽くてエレガントなワインがいいならピノ・ノワール」という風に。
その点、イタリアワインはそういった国際品種の特徴の間をとったようなものが多いんです。特に中部イタリアの手ごろな赤ワイン。文字で特徴を表した時に、どれも似たり寄ったりになりがち。それが選びにくさにつながります。
でもそれは決してワインの質が低いことは意味しません。むしろ「長い歴史の中で生き残ってきた、多くの人に愛される味」だと言えるのです。
《テイスティングノート》
プラムのジャムやクランベリーのアロマ。ソフトな口当たりで渋味は目立たず、まろやかなボディが心地よい赤ワインです。
そう。言葉で表すとどこにでもありそうなワイン。しかしそのバランス感が当店バイヤーの心に刺さり、採用となりました。
《生産者について》
ポッジョ・イル・カステッラーレはモンタルチーノの生産者。もちろん「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」もつくっています。
「ポッジョ イル カステッラーレ(丘の上の城跡)」という名前は、エトルリア時代から広く知られていたこの場所の歴史的なルーツを思い起こさせます。
Passo dei Caprioli Toscana Rosso Tenuta Poggio il Castellare