《「タロ」シリーズについて》
協同組合という生産体系をとるサン・マルツァーノにとって、栽培農家はワインづくりのパートナーです。彼らは自分の家の庭を手入れするように、家族ぐるみで畑を管理しています。そんなパートナーたちへの感謝。その象徴として彼らの中に多い苗字である「タロ」をワインの名前としたのです。
スーパーなどでもよく見かける「この野菜は山田さんがつくりました」のようなものでしょう。
《テイスティングノート》
フィアーノは主にカンパーニャ州で栽培されるブドウで、少しアロマティックでありながら上品なワインをつくります。そのイメージとこの「タロ」は少し違います。
様々な花のフローラルな香りに、洋ナシやトロピカルフルーツのような熟したアロマ。果実味にやわらかさがあり、フィアーノらしい溌溂とした感じは控えめ。プーリアの温暖な気候が感じられる、親しみやすい味わいです。
《生産者について》
サン・マルツァーノは2000年代に入ってから急成長を遂げたプーリア州の協同組合。シリーズごとにエチケットデザインが全く違います。そしてそれぞれに値段に見合わない濃厚な味わいで突出しており、それでいて親しみやすさ感じさせてくれるのが魅力です。
ワイナリーとして目指しているのが「ワインをシェアする美しさ」サン・マルツァーノのワインを飲めば、きっと知り合いに教えてあげたり、プレゼントしたくなることでしょう。
Talo Fiano