《バリックとは》
バリック(Barrique)とはワイン熟成用の小樽のことで、サイズは225Lが基本です。大樽に比べてワインの単位量に対し接触する表面積が大きいため、樽由来の香味成分がワインに溶け込みやすく、独特の甘く香ばしい風味がより強く表れます。
また、樽は微量の酸素を透過するため、適度な酸化によってワインにまろやかさや奥行きが生まれる効果があります。
樽熟成のデメリットはコストがかかること。そのため、1000円台半ばまでのワインでは樽熟成は行われないことも多いです。
その中で、このシリーズは1000円台前半の価格でありながら、オーク樽熟成がしっかりと行われています。様々なブドウ品種を飲み比べることで、バリックがワインに与える変化を体感できるシリーズです。
《生産者について》
コンティ・ゼッカはプーリア州の超名門生産者。サレント半島の侯爵家として、ワインづくりに500年以上の歴史を持ちます。
ネグロアマーロやプリミティーヴォのようなプーリアの土着品種を大事にすると同時に、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローといった国際品種も積極的に取り入れています。なによりそのコストパフォーマンスが圧倒的。ワイン初心者からレストランまで多くの方に支持されており、イタリア本国の評価誌でも多くの賞を受賞しています。
《このワインについて》
メルローのワインはカベルネ・ソーヴィニヨンがメインの赤ワインと比べて、樽のニュアンスがより強く現れる傾向にあります。そのため香りは甘やかで柔らか。タンニンも穏やかで尖った印象を与えません。「赤ワインは渋いし、味が強くてちょっと苦手かも…」そんなイメージをお持ちの方にもおすすめできるワインです。
《テイスティングノート》
色は落ち着いたルビーレッド。よく熟した赤系黒系果実の香りと味わいが、甘いバニラやシナモンの樽香とともに広がります。タンニンは非常に穏やかで、飲み口の柔らかな優しい性格の赤ワインです。
Donna Marzia Merlot Barrique Azienda Agricola Conti Zecca