《生産者について》
辛口リースリングの生産者において、世界一はどの生産者か。その問いに少なくとも有力候補として名前が挙がるであろう生産者が、ゲオルク・ブロイヤーです。
《このワインについて》
ゲオルク・ブロイヤーはVDP(ドイツ高級ワイン生産者連盟)を脱退してしまったので、特級畑(グローセ・ラーゲ)を名乗ることはできませんが、十分に特級相当といえる畑を4か所所有しています。3つがリューデスハイム村、1つがラウエンタール村です。
このベルク・ロットラントは最も標高が低くライン河に近い畑。畑が南向きの急斜面にあることに加え、河からの反射光を受けるためブドウがよく熟します。それゆえに一番ボディ感のある力強いワインになるといいます。
【パーカーポイント93点】
[ワインアドヴォケイト誌234号 2017年12月のレビュー]
このワインはクリアで力強くピュアな香りが広がり、火打石質のミネラルだけでなく、グレープフルーツの皮や他の砂糖漬けのビターのタッチに甘んじた深く熟したジューシーなフルーツのアロマが感じられる。丸く、ピリッとしたエレガントな味わいに、チクチクするような「ミネラル」や「フェノール」、そして余韻のある塩気が感じられ、土壌の純粋さとリューデスハイム村に隣接する立地の暖かさが結びついた、凝縮感のあるベルグ・ロットラントだ。ブロイヤーが代表する3つのグラン・クリュの中で、今最も手に入れやすいのがこのワインだ。
[Stephan Reinhardtによる試飲 飲み頃予想2018-2032年]
Alc:11.7% 残糖:6.1g/l 酸:9.1g/l
Rudesheim Berg Rottland Riesling Georg Breuer