産地 | :フランス ブルゴーニュ |
生産者 | :ドニ・モルテ |
品種 | :ピノノワール |
英字 | :GEVREY CHAMBERTIN 1ER CRU LES CHAMPEAUX DENIS MORTET |
内容量 | :750ml |
輸入元 | :フィラディス |
ドメーヌ・ドニ・モルテの起源は、シャルル・モルテ氏が、手に入れた1haの土地でワイン造りを始めた1956年まで遡ります。
1993年、当時の当主であったドニ・モルテ氏が父、シャルル・モルテ氏から畑を受け継ぎドメーヌが誕生しました。彼は父の元で17歳から手ほどきを受け、あのブルゴーニュの神様、アンリ・ジャイエからワイン造りを教わったことでも有名。
そんなドニ・モルテのワインは、ドメーヌを始めると同時に称賛を集め、ロバート・パーカー氏からは、 「ジュヴレ・シャンベルタンのスターになり得る」と絶賛され、「ル・クラスマン」では、ロマネ・コンティ、ルロワと並び、3つ星生産者の常連として名を連ね、後のブルゴーニュワインの一角を担う存在として期待されてきました。
しかし、2006年、ドニ・モルテ氏は、突然自らの命を断ってしまいます。
天才と言われた彼のショッキングな死は、ブルゴーニュのワイン関係者や愛好家に大きな衝撃を与えました。
そんな中、ドメーヌを引き継いだのは、当時はまだ20代後半だった息子のアルノー氏。
彼は1997年からドメーヌを手伝い始め、その後もメオ=カミュゼやルフレーヴ、さらにオーストラリアなどで研修を積んでおり、父に勝るとも劣らぬ実力です。
現在、母ローランス、祖父シャルルと共に、丁寧な畑仕事と自然なワイン造りに取り組んでいます。
ドニ・モルテが所有する畑は、グラン・クリュのシャンベルタン、クロ・ド・ヴージョの他、5つのプルミエ・クリュを含んでおり、2014年からは分益農法の形でマジ・シャンベルタンとボンヌ・マールが新たにラインナップに加わりました。
「テロワールを表現するのはブドウが全て」という信念の下、化学肥料などは用いず、一貫して有機栽培でブドウを育てています。ヘクタール当たり1万本という高い植樹率、村名でも20年〜50年、一部は80年を超える高い樹齢、ワインに苦味、青臭さが付くことを避けるための100%除梗を行うなど、独自のこだわりを持ったワイン造りを行っています。
「あまり強すぎるワインよりも、ブドウのポテンシャルを最大限に引き出しつつも、エレガントでテロワールに忠実なワインを造りたい」と、アルノー氏が言うように、ブドウの良さがきちんと表現された、繊細かつ優雅で凝縮感に溢れたワインが造られます。
父ドニ氏の時代に比べると、滑らかさとエレガントさが増しており、ジュヴレ・シャンベルタンとは思えないほどの繊細な雰囲気が特徴です。
近年では、フランスで最も権威あるワイン評価誌「レ・メイユール・ド・ヴァン・ド・フランス」において堂々の2ツ星生産者を獲得。
父・ドニ氏が亡き後も、ジュヴレ・シャンベルタンのスタードメーヌとしての名声と地位を維持し続けると共に、着実に新たな時代を築いています。
こちらのレ・シャンポーは、グラン・クリュ街道の上部斜面に位置し、コンブ・オー・モワンヌなど優良プルミエ・クリュに接した絶好の立地。
畑は馬で耕しており、深さ20センチ~40センチ程度の石の多い土壌が特徴的です。
ドニ・モルテのスタイルが最も典型的に現れているプルミエ・クリュであり、豊かな黒系果実の風味があり筋肉質ながら、妖艶さが前面に出ている味わいが魅力。
アルノー氏が手掛け始めてからは、ミネラル風味が少し加わり、グラン・クリュに匹敵するほどの評価を受けています。