《生産者について》
クロ・デ・フは「チリワイン界に革命を起こす」ことを目指して2009年にスタートしたプロジェクト。『良質なワインをうみ出すには”テロワール”を知らなければならない』という信念のもと、土地の個性をピノ・ノワールやシャルドネといった品種を中心に表現しています。
地質学者のペドロ・パッラ氏の協力のもと、所有している畑の土壌を詳細に分析。畑を小区画に分けて小ロットで仕込むなど、ブルゴーニュ的な考え方のワイン造りを行っています。
複数のオーナーが共同で運営しており、それぞれが別々の地域に畑を所有しています。それゆえ同じピノ・ノワールでも大きく風味が異なります。「違いを感じて楽しむ」という点で非常に面白い生産者です。
《このワインについて》
チリのワインで3000円前後となると、そう安い方ではありません。上級クラスであるならば、樽熟成して複雑な風味とリッチな口当たりを与え、「高そうな味」に仕上げるケースが多いです。しかしこのワインは、あえてステンレスタンク発酵・熟成、しかもマロラクティック発酵なしでシャープに仕上げたシャルドネ。
白桃や柑橘、白い花のアロマに、鉱石や砕いた石を思わせるようなミネラル感。シャープで細身な味わいであり、食事を邪魔しにくいタイプ。主張が控えめで料理を引き立ててくれるような味わいです。
Chardonnay Locura Clos des Fous