《生産者について》
ハンドレッド・エーカーのワインがすべて最高に美味しいといえる理由。それは最高の品質でなければボトリングせずに捨ててしまうからです。ハンドレッド・エーカーの全体・各ワインの生産量は非公開です。「希少価値による購入判断をしてほしくない」というのと、「納得いかなければ容赦なく捨てるから、年ごとに生産量にかなりの差がある」からです。
1998年の創業、2002年を最初として2018年の評価まで実に25回のパーカーポイント100点を獲得。(2019年以降は未評価)とんでもなく評価の高い生産者です。
オーナー醸造家はジェイソン・ウッドブリッジ。投資銀行時代に巨万の富を築き、それをもとに「最高品質でなければやる意味がない」と独学でワインづくりを学びました。
パーカーの評価が高いからといって、決して典型的な「ビッグなワイン」ではありません。確かにアルコール度数は高いのですが、上品な酸味とのバランスが絶妙です。その要因と思われるのがマイクロミスティングシステム。オランダのチューリップの畑を参考に、人工的に細かな水を撒くことで日中の畑におけるブドウの温度を下げます。ブドウの木がすばらしい実を育てるアシストをするといいます。
収穫などを含めすべて社員が行います。1つの区画を5回くらいにわけて収穫することで、熟度のそろったブドウが得られるそうです。
このように栽培のためのコストを惜しみません。通常1エーカーあたりの栽培コストは年間1.5万ドルくらいだそうですが、ハンドレッド・エーカーではそれが6万ドルだそうです。
《アークヴィンヤードについて》
「モーガンズ・ウェイ」ヴィンヤードはかつて「ケイリー・モーガン」と呼ばれていたものと同じです。
普通はメルローに向いているとされる粘土質土壌ですが、この畑については火山由来のガラスが含まれているのが異なる点だそうです。これが日照を反射してブドウの成熟を助けます。気候の暖かさとこの土壌ゆえに、しっかり熟したカベルネ・ソーヴィニヨンが育つ畑です。
とはいえハンドレッド・エーカーの3つの畑で比較するなら、最もエレガントなワインとなります。
Hundred Acre Morgan's Way Vineyard Cabernet Sauvignon Napa Valley