生育期
前年2015年から続く干ばつの年で、引き続き暖かく雨の少ない冬から始まり、結果的に芽吹きも早く訪れました。干ばつに加えて春の低温と開花期が長くなったことで結実が均一に行われなかった為、ブドウの房は小ぶりで収穫量も前年に続き例年より減少してしまいました。生育期を通して気温のアップダウンが激しく、そんな環境の中でブドウは完熟を迎えました。このような天候と低収量の年でしたが、私達は凝縮感のある素晴らしいブドウを収穫する事が出来ました。
醸造
手摘みでブドウを収穫後、除梗・破砕され、温度コントロールされたステンレスタンクで発酵されます。 発酵終了後、醸しが行われ、フレーバーとタンニンが溶け合い、継ぎ目のない滑らかなカベルネ・ソーヴィニョンの舌触りが生まれます。マロラクティック発酵は小樽の中で行われ、そのまま12ヶ月間樽熟成されます(45%新樽)。凝縮感のあるレッド・チェリーやブルーベリー、スパイス、かすかなコーヒーのフレーバーが感じられ、ダークチョコレートのフレーバーが長い後味に続きます。
ワイン
真紅の色合いで、ダークチェリー、ベリー、黒い果実のアロマが感じられます。味わいは黒い果実のフレーバーにコーヒーやチョコレートにニュアンスにかすかなバニラが感じられ、絹のようなしなやかなタンニンを持ち合わせています。
生育期
2017年は5年続いた干ばつが終わりを遂げた年となりました。生育期は雨に始まり、貯水池には水が満たされ、土にも水分が含まれました。収穫は多くの地域で早く始まり、8月後半から9月初めにかけての熱波の影響で収穫のスピードは加速しましたが、9月の中旬に気温が下がり収穫のスピードはペースダウンしました。多くの地域で、熱波の為に収量が減少したとレポートされていますが、2017年ヴィンテージは力強い素晴らしい品質だと皆自信を持っています。
醸造
夜間の涼しい時間に収穫されたブドウは、優しく丁寧に全房プレス機にかけられ、フリーランジュースだけがフレンチオーク新樽に移され100%樽発酵されます。この樽の中でアルコール発酵とマロラクティック発酵が行われ、デリケートでフローラルなアロマとフレッシュでクリーンなシャルドネの表現が生まれます。発酵後は9か月シュールリー熟成され、その間、舌触りに深みを与える為に撹拌作業が行われます。
ワイン
鮮やかな薄めのゴールドカラーで、洋ナシ、リンゴ、桃系のフルーツのアロマが感じられます。ワインはミディアムボディで、白桃、トーストしたナッツ、フレッシュ・クリームや蜂蜜のフレーバーが感じられます。長く優雅な後味を持ち、もう一杯飲みたくなる魅力的なワインです。
コンセプトは、コストパフォーマンス。
「高級感はあるが、飲みやすく、ワインを初めて飲む方でも楽しめるように」とのYOSHIKIさんの思いが込められています。
より多くの人々にカジュアルに飲んでもらえるワインを造りたいと考え、再びロブと試飲を重ね、セカンドワインともいえる新しい「Y by Yoshiki」を完成させました。
前作同様それぞれの品種の個性を十分に表現し、かつカリフォルニアらしさも楽しめるワインとなっています。
今回のワインの特徴は、YOSHIKIさん曰く
「高級感はあるんですが、普通に飲める。ちょっと会社から帰ってきて ちょっと飲んでみようかなっていう、ビール感覚まではいかないけども、 かといって、おしゃれなレストランにいっても飲めるみたいな両方を備えられたワイン」
「女性に人気が出る」
「間違いなく一流」