《生産者について》
2006年スタートとまだまだ短い歴史ながら、自社畑20haに加え契約畑のブドウを用いて年産約100万本。依頼を受けてオリジナルワイン製造を請け負うほど信頼を集めるワイナリーに成長した「カモミ」。大成功と言っていいほどワイナリーとして成長した原動力は、多くの人に愛される味と価格競争力でしょう。
カモミ(Ca’Momi)とはイタリア語で「モミの家」。モミとはカモミが所有する畑の元の所有者です。3人のイタリア人、ダリオ・デ・コンティ、ステファノ・ミゴット、ヴァレンティーナ・グオロ・ミゴットの共同経営ワイナリー。その目指すところは「誰もが気軽に楽しめ、食事との相性の良いワイン」であり、小難しさがありません。熟度の高いブドウを用いた、一口目から凝縮感のある味わいが主張するワイン。それでいてその土地・その品種のワインとしてなかなか安い。リピートしやすい値段としたくなる味が人気の理由でしょう。
《テイスティングノート》
アメリカンチェリーやラズベリーのような赤系フルーツに、甘く香ばしいヴァニラのアロマ。味わいにもその果実感が豊かに広がり、穏やかな酸味によってまったりとした質感が舌を覆います。タバコやクローヴのようなニュアンスを持つ余韻が複雑味を加えています。
ナパ・ヴァレーにおいてピノ・ノワールのブドウ取引価格はカベルネ・ソーヴィニヨンよりはずっと安いです。それでもナパ・ヴァレー表記のワインがこの価格は、そうそう他にないでしょう。
Ca’Momi Pinot Noir