《テキサスワインについて》
アメリカのワイン生産はカリフォルニア州が大半を占め、オレゴン、ワシントン、ニューヨーク州が続きます。そのほかの州でもワインはつくられているものの、商業的には重要ではなく、日本に輸入されるものはほとんどありません。
「その他」の中では生産量が多く、第5位につけているのがテキサス州。8つのAVA(政府認定の生産地域)があり、ワイナリー数も400を超えるといいます。緯度としてはカリフォルニアより南で、ブドウ栽培には暑すぎる環境になりがち。なので標高の高い地域の涼しい畑を選ぶなど、栽培環境を工夫しています。
《生産者について》
ウィリアム・ビル・ブラックモン氏とクリス・ブランドレット氏。テキサスのワイン産業発展を目指す2人の出会いで、2008年にウィリアム・クリス・ヴィンヤーズは始まりました。
「素晴らしいワインは人為的に造られるものではなく、ブドウ畑で栽培されて成るものだ」その信念のもと、テロワールを大事にしたブドウ栽培と醸造をこころがけています。
そのワイナリーは非常に美しく、「世界のベスト100ワイナリー」2023年度の第60位に選出されました。
《このワインについて》
この土地に適応する品種を探るという意図もあるのでしょう。ウィリアム・クリスでは非常に多くのブドウ品種を栽培しています。その中からアロマティック品種を選りすぐり、「品種をたたえる賛歌」のようにつくったのが、この「メアリー・ルース」です。名前はウィリアム氏のお母さまから。
東部の温暖湿潤な環境にも適応する「ブラン・デュ・ボワ」という珍しい品種もブレンドされています。
フレッシュなシトラスや花の香り。ミネラル感をともなう心地よい果実味にはしっかりと密度があり、適度な重量感もあります。アルコールを押さえながらも、これだけ風味豊かなワインがつくれる。テキサスのワインに可能性を感じる1本です。
William Chris Mary Ruth White Texas