《生産者について》
スモーキングルーンのブランドを展開するのは、「ドン・セバスチャーニ&サンズ」。1904年とカリフォルニアで非常に早い段階からワインをつくりつづけています。ターゲットやレンジに応じて現在13ものブランドを展開しており、当店取り扱いだと「ペッパーウッドグローブ」も製造元は同じです。
このシリーズのロゴにはタバコをふかしている水鳥が描かれています。オーナーであるドン・セバスチャーニが好きな葉巻と、彼の父であるオーガストが愛した水鳥を組み合わせてロゴとしました。
「美味しいワインは気軽に楽しめればいい」これをワイナリーのポリシーとしています。
《ノンヴィンテージに変更した経緯》
ここ最近、カリフォルニアのリーズナブルなワインのなかには、ヴィンテージ表記が無くなるものがいくつも見られます。これは複数のヴィンテージをブレンドしているという意味です。
もともと、「California」表記のワインについては、15%まで表記以外のヴィンテージを混ぜていいというルールがありました。その15%を超えてブレンドしている理由。それだけブドウの調達が難しくなっているということです。
カリフォルニアでは毎年大小の山火事が起こっていますが、近年は大規模なものが起こる年が増えてきました。煙をかぶってしまったブドウは著しく品質が下がります。その一方で、ナパ・ヴァレーのワインはどんどん高騰しています。
このワインのように購入するブドウからリーズナブルなワインをつくる場合、十分な量を確保できないリスクが高まっています。でも安定して美味しいワインを顧客に供給したい。そのための工夫が「ノンヴィンテージ」への変更なのです。
《テイスティングノート》
カリフォルニアらしい熟したベリー系フルーツの香りと香ばしい樽香。渋味は強すぎずなめらか。余韻に広がる香ばしく複雑な風味に、ヴィンテージをブレンドしている効果が感じられる気がします。
Smoking Loon Cabernet Sauvignon