《このワインについて》
1000円台の低価格ワインでワイナリーが利益を出すには、大量生産が必須です。かけられるコストの制限から、栽培・醸造において選べるオプションも少ない。その中で数十万本、数百万本と販売するためには、どうしても嫌われにくい味・中庸な風味を狙う傾向があります。ありきたりな味わいに感じるものが多いのはそのためです。
しかしこのドゥエ・モンディのヴェルメンティーノは尖っています。キレのいい酸味と塩味に似たシャープなミネラル感。ちょっと玄人好みするようなバランスで、これが食事の引き立て役として抜群なのです。もしリーズナブルなイタリアンレストランを営んでいるならば、すぐさま定番として置きたいくらい。この価格帯にはめったにない狙いどころが面白いワインなのです。
レモンやグレープフルーツなどの柑橘系フルーツの香りに、タイムのような地中海ハーブのニュアンス。スッキリ爽やかな味わいはしっかりとしたミネラル感を伴っており、ほんのりとした苦みとともに消えていきます。
魚やタコのカルパッチョのような前菜、魚介を使ったアーリオ・オーリオのようなパスタ、カポナータのようなあっさり目のトマト煮込み。そういった夏の料理をよりサッパリとさせてくれるでしょう。
《生産者について》
バローネ・モンタルトはシチリアに2000年に設立したばかりの、まだ若いワイナリー。有名な醸造家アルフェオ・マルティーニ氏と、シチリア島の醸造家モンタルト氏による共同プロジェクトです。
古くから地中海における交通の要所として栄えてきたシチリア島。その歴史は「受容」と「融合」の繰り返しと言えるでしょう。その歴史をワインに表すかのように、シチリアの土着品種を大切にしつつ、多くの人に好かれる国際品種のオープンな魅力も存分に表現しています。
Due Mondi Vermentino