《生産者について》
ドメーヌ・クリスチャン・モローは2002年創業。ただしその前身であるネゴシアンのJ.モロー・エ・フィスは1814年から続く歴史があります。
特級畑レ・クロの中にある、「クロ・デ・ゾスピス」という区画を単独所有することで有名です。
ワインづくりにおけるこだわりは手摘み収穫と選果。主に機械収穫をするシャブリ地区にあって、クリスチャン・モローは全て手摘みで収穫します。その上でブドウをテーブルの上でしっかりと選果。そこまで手をかける生産者は、クリスチャン氏いわく「シャブリで2人しかいない」と話します。
自社畑は合計12.5ha。2010年からは全ての畑をビオロジックで栽培しています。
醸造においては一級・特級のワインはオーク樽とステンレスタンクを併用。ただし新樽比率はかなり低く抑えます。樽熟成による口当たりの滑らかさはありながら、フルーツやミネラルの香りを覆うようなヴァニラ香はありません。
《このワインについて》
ドメーヌが最も広く畑を所有しているのがこの「ヴァイヨン」で、4.7haもあります。通常のヴァイヨンは平均樹齢37-74年の5つの区画から。それに対してクリスチャン氏の父であるギィ・モロー氏が1933年に植樹した1haの区画からつくるこちらは、「キュヴェ・ギィ・モロー」として特別なワインに位置づけられます。樹齢はもうすぐ100年。ここがドメーヌで最も古い区画です。
比べて飲めば「ギィ・モロー」が持つエキゾチックな風味とリッチでパワフルな味わいが際立つでしょう。
Chablis 1er Vaillon Cuvee Guy Moreau Cristian Moreau