《このワインについて》
「コトー・ブルギニヨン」というワインは広域名「Bourgogne」の下級に位置づけられ、その大きな違いはガメイをブレンドできることです。それで価格を抑えている生産者が多いのでしょうが、マシャール・ド・グラモンの場合は単にラインナップの区分に使っているようで、これもピノ・ノワール100%でつくっています。
なかなか3000円前後のブルゴーニュ・ルージュが無くなってきてしまった昨今、コート・ドールのドメーヌものでピノ・ノワール100%というのは、かなり値ごろ感があるのではないでしょうか。
《生産者について》
1960年代まで存在していた「デュフルール」というネゴシアンが前身で、現在はアルノー・マシャール・ド・グラモン氏を当主とした家族経営です。
多くのアペラシオンを手掛けており、畑の所有面積は22ha。ロバート・パーカー氏が「ブルゴーニュの中で最も信頼できる作り手の一人」と絶賛するように、その醸造技術は最先端をいきます。
味筋として赤も白も果実味の凝縮度が高い傾向です。
白は割と強めに樽香を感じるスタイルで力強い味わい。赤ワインは味わいに密度がありながら、若いうちからあまり硬さは感じさせず、赤白ともに熟成をそれほど必要としません。ほかの生産者に比べてリリースが早めなので、ヴィンテージの特徴を見極める生産者として自分のものさしとするのもいいでしょう。
ただし輸入元向けにもほとんど情報を出さない生産者で、キュヴェごとの詳しい情報はあまりありません。
Coteaux Bourguignons Rouge Machard de Gramont