《テイスティングノート》
オーク樽の風味はないのに非常にボリューム豊かでパワフル。それでありながら味わいから相性の良さそうな料理がいくつも思い浮かぶ、「食卓のワイン」の雰囲気があります。
このワインは温度高め、10-12℃くらいで飲むべきで、パイナップルのようなトロピカルフルーツに、花やハーブの香りが豊かに上がってきます。ブドウの熟度を感じさせるしっかりとしたボディがありながら、酸味も十分に高く後味のキレがいい。料理が欲しくなる味わいながら、フラスカーティとしてはパワフルで、単体での満足度も高いです。
実際フードペアリングでは様々に活躍するようで、「ガンベロ・ロッソ」誌ではポモドーロ(トマトソースでつくるパスタ)に最もよくあうワインとして紹介されました。カルボナーラやアマトリチャーナといったソースにもあいます。豚肉をシンプルに焼いたり、玉ねぎと白ワインで煮込んだ料理にも抜群でしょう。
《生産者について》
カサーレ・マルケーゼはラッツィオ州のフラスカーティエリアの中心にあるワイナリー。この場所はもともとルネサンス時代に著名な音楽家であった、エミリオ・デ・カヴァリエーリ侯爵の邸宅があった場所で、「カサーレ・マルケーゼ(侯爵の農園)」という名前はこれに因んでいます。
1800年代に現在のオーナー一族であるカルレッティ家の所有となり、現在は7代目のアラッサンドロ&ファルディナンドの兄弟が中心を担っています。
Frascati Speriore Casale Marchese