《テイスティングノート》
ブルーバリーやカシス、ブラックベリーのようなフレッシュな黒いフルーツのアロマ。わずかにピーマンのような青い香りもあります。濃密な果実味と適度なタンニン、程よい酸味のバランス感が絶妙で、単体での満足度もありつつ食事時のワインとしても使えるでしょう。余韻にヴァニラやコーヒーのような樽香が立ち上ります。
《このワインについて》
ケンダル・ジャクソンの名前を背負ったスタンダードなワインとして、昔から愛されてきたもの。しかしその味わいのバランスは、時代とともにニーズにあわせて変えてきているようです。
およそ10年前の記憶なので確たることは言えませんが、昔はもっと甘濃いイメージでした。ジャムのような香りを感じるほどに。しかしピュアな果実味を大事にする昨今の市場に合わせてか、果実味と酸味のバランスが良く料理に合わせやすいスタイルに寄せてきているようです。
この綿密なマーケティングと柔軟な対応が、ケンダル・ジャクソン成功のカギでしょう。
《生産者について》
ケンダル・ジャクソンは1982年設立なので、まだ40年程度。しかしカリフォルニアでトップクラスに成功しているワイナリーの一つでしょう。
レイク・カウンティから始まったワイナリーはどんどん規模を拡大し、今ではブドウ畑は1.3万エーカー。「ヴェリテ」や「ラ・クレマ」などの高級ブランドも傘下に加え、世界60か国以上に輸出をしています。
そんなケンダル・ジャクソンのワインの目指すゴールは、「初めて味わう時にも、それから月日が経った後にも、いつ飲んでも楽しめるようなワインを生み出すこと」。様々なシーンで活躍するワインをつくっています。
Kendal Jackson Vintners Reserve Cabernet Sauvignon