《生産者について》
グロ家がヴォーヌ・ロマネ村でワイナリーを開業したのは、1830年のことでした。今日では、直系6代目のミシェル・グロが、先祖から受け継いだ家業を発展させています。情熱家であると同時に、厳しさを持ち合わせるミシェル・グロは、ワイン造りに不断の手間を惜しみません。その謙虚で慎み深い人格は、上質で、エレガントで、常に安定感のある極上のワインに反映されています。
《このワインについて》
ジャン・グロの代から約40年つくり続けている、フォンテーヌ・サン・マルタン。標高350-390mにある約3.25haの畑は、ミッシェル・グロの単独所有です。2014年から単一区画のワインとして赤白ともにリリースされています。
石灰とマールが混ざった土壌は、「ペルナンのマール」と呼ばれており、標高の高さと合わせてフレッシュ感が際立つワインをつくると言われています。
《2022ヴィンテージについて》
2022年のヴィンテージはタイプ的に2019年に比肩する熟度の高いアロマを持ち、果実の存在感は2019年のそれを上回っています。味わいには豊満な芳醇さがあり、酸味と絹の触感のようなきめ細かいタンニン、弾けるフルーツが美しいハーモニーを奏でています。どのワインをテイスティングしてみても既に楽しめる近づきやすさがあり、偉大なアペラシオンにおいてはセラーで何年か寝かせれば更に価値を増していくポテンシャルがあります。
《ジャンシス・ロビンソンのレビュー》
活気溢れるダークチェリーのフルーツ。豊かな風味としっかりしたタンニンのバランスが取れています。重厚な味わいがありながら軽やかな印象も残ります。
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits Rouge Fontaine St Martin