《生産者について》
アンティノリがワインビジネスを始めたのは1385年。とんでもなく長い歴史を持つ生産者です。
単に伝統を守るだけではなく、ワインの品質に対してはむしろ革新的。当時「キャンティ」として許可されていなかった、サンジョヴェーゼにカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドする「ティニャネロ」をリリースしたのが1971年。その後カベルネ・ソーヴィニヨンにサンジョヴェーゼをブレンドする「ソライア」でも世界的に高い評価を獲得。スター生産者への階段を上っていきました。
そのアンティノリが1998年にプーリアに設立したワイナリーが「トルマレスカ」。意味は「海の前にある塔」だといい、すぐそばにはエメラルドグリーンのアドリア海が広がります。
《このワインについて》
トルマレスカのスタンダードクラスであり、樽熟成をしないフレッシュでスッキリとしたシャルドネ。アルコール度数もそれほど高くなく、キッチリ酸味を感じるタイプです。しかしここは南イタリアのプーリア州。パイナップルやメロンのようなよく熟した明るいフルーツの風味も感じます。
樽香のないフレッシュなワインという点では、相性の悪い料理というものが少なく、食中酒として活躍します。さらに明確なフルーツ感による適度な飲みごたえもあるので、ワイン単体でも飲み進めやすいです。そんな使い勝手のいい1本がこの値段なら、つい手が伸びてしまいます。
Tormaresca Chardonnay