《生産者について》
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの共同経営者であるオベール・ド・ヴィレーヌ氏。彼がDRCの経営を継ぐ前の1971年に設立したのが「A&Pヴィレーヌ」でした。コート・シャロネーズを中心にピノ・ノワールやシャルドネもつくりますが、合計21haの畑のうちブーズロンのアリゴテが9haもあり、力の入れようがうかがえます。
2015年を境にオベール氏は一線を退き、甥にあたるピエール・ド・ブノワ氏が後継者として活躍。それを機にワイナリー名を「ドメーヌ・ド・ヴィレーヌ」に改名しています。
《このワインについて》
ラ・ディゴワンは、何世紀にもわたり優れた赤ワインを生み出してきた深い土壌と理想的な生育環境を持つ斜面の麓に位置しています。この畑には控えめな収穫量のピノ・ノワールが植えられており、ボトリング後わずか2-3か月で、赤いベリーの果実味や丸み、構造、そして長い余韻を伴うバランスの良さが楽しめます。
しかし、ラ・ディゴワンはボトル熟成によってさらに魅力を増すワインです。18-24か月後からゆっくりと熟成が進み、10年にわたって深く複雑なアロマが開花していきます。ワインセラーに入れれば12-15年の熟成が可能でしょう。
《テイスティングノート》
開栓直後はやや閉じた印象ながら、ラズベリーやチェリーの核を思わせる軽いスパイシーな香りとともに、深み、強さ、柔らかさが感じられます。口当たりは非常にエレガントで、よく調和した爽やかな酸が果実の精密さ、深さ、濃密さを際立たせています。余韻はしっかりとしていて持続性があり、熟したシルキーなタンニンがピノ・ノワールの凝縮した果実味を包み込んでいます。
Bourgogne Cote Chalonnaise La Digoine Rouge Domaine de Villaine