《カベルネ・フランについて》
ナパ・ヴァレーのブドウ品種としては、圧倒的にカベルネ・ソーヴィニヨンが主人公であり高級品。しかしながら平均ブドウ取引価格では、カベルネ・フランはわずかながらカベルネ・ソーヴィニヨンを上回っているといいます。華やかな香りや骨格を強化する目的でブレンドされるこの品種。実は十分に主役を張れる魅力があります。
カベルネ・ソーヴィニヨンと比べると少し細身なボディ感。どっしりと力強い感じは控えめで、繊細でしなやかなタンニンと口当たりがその魅力でしょう。この「プロヴィナンス」にもまさにその魅力がきっちりと現れています。
《テイスティングノート》
桜の花やヴァニラ、コーラなど複雑なアロマが、カシスなどのフルーツ香に奥行を与えています。ナツメグやクローヴなどのニュアンスも感じる、いつまでも嗅いでいられる吸い込まれるような香り。完全に溶け込んだタンニンはきめ細やか。ミルクチョコのようなニュアンスがカリストガの特徴だといいます。
《生産者について》
プロヴィナンス・ヴィンヤードは1999年にスタートしたばかりのワイナリーですが、瞬く間に高い評価を獲得しました。その後いくつかの企業が経営を引き継ぎ、2021年からは「アレン・ロンバルディ」ワイナリーを経営するロンバルディ家がブランドを継承しています。
Provinance Cabernet Franc