《生産者について》
独特の深みとエレガンスによって、ワイン通を中心に多くのファンを抱えるのがヴィエ・ディ・ロマンス。その名はワイナリーの所在する場所にローマ時代の道があり、それがローマにつづいていたことに由来します。
シャルドネやソーヴィニヨン・ブランといった国際品種のクオリティが素晴らしいほか、マルヴァージア・イストリーナという土着品種も大切にしています。凝縮感と上品な酸味が同居するような味わいで、高い熟成能力を持ちどんどん風味の深みを増していきます。
《このワインについて》
奇跡的に入荷した熟成ソーヴィニヨン・ブラン。この品種はボルドーブランを除いてあまり熟成されることがないのでちょっと珍しい。
ボルドーブランに倣って樽熟成したタイプは、一般に熟成ポテンシャルがあると言われます。一方でステンレスタンク熟成のものは早く消費されることが多い傾向。
このワインはステンレスタンクで発酵・熟成。なのに驚くほどの発展を見せています。ワインアドヴォケイトの飲み頃予想は過ぎているにも関わらず、まだまだ若々しく香りが豊かに広がりボリューミー。リリース時点で15.24%もあったというアルコール度数、つまりブドウの熟度の高さゆえでしょう。
【パーカーポイント93点】
[ワインアドヴォケイト 2013年12月のレビュー]
素晴らしいワイン、フリウリ・イソンゾ・リヴ・アルテ・ソーヴィニヨン・ブラン・ピエール・ソーヴィニヨン2011は、驚くほどの強さと深遠な純粋さではじけるように開いていく。白い花、蜜蝋、トマトの葉、ピーマン、パパイヤ、マンゴー、埃っぽいチョークのアロマがブーケから勢いよく立ち上る。深遠な官能性と深みのあるワインだ。口当たりは絹のように滑らかでクリーミー。ピエール・ソーヴィニヨンは品種とテリトリーの完璧なマリアージュを表現している。
[Monica Larner氏による試飲 飲み頃予想2014-2020年]
Pierre Suvignon Blanc Vie di Romans