《生産者について》
ポーランド出身で元ソムリエのポール・ラトー氏は、自身のワインをつくろうとカリフォルニア、セントラルコーストにやってきました。オー・ボン・クリマやキュペで修業をつみ、2002年から自身のワインを作り始めます。生産量が非常に限られていることもあり、現地のピノ・ノワール愛好家のみが知るワインでした。しかし2008、2009年ヴィンテージがパーカーポイント高得点を獲得し一躍話題に。
1種類のワインはせいぜい200ケースほどの生産であり、全体でも1000ケースあまり。顧客のメーリングリストで売り切れてしまうため、ワインショップに並ぶことはほとんどありません。
《このワインについて》
ゾトビッチヴィンヤードは、サンタ・リタ・ヒルズの中心部、ブエルトンとロンポックの街の間に位置する家族経営の小さなワイナリー。スティーブン・ゾトヴィッチ氏とその家族、そして畑の責任者であるベン・メルツ氏は、ハイウェイ246沿いの北向きの緩やかな斜面の畑で互いに想いを寄せ最高レベルのブドウを産み出しています。 「ディジョン・クローン113と115を使用したピノ・ノワールは、ブルーベリーや特にラズベリーの豊潤な果実味とバラの香りが印象的。キメの細かなタンニンはシナモンやミックススパイス共に骨格をなし、フルボディでありながら調和がとれていて優美なワインである。その根底には偉大なるブルゴ ーニュの赤ワインを彷彿とさせるミネラル感と土っぽいアーシーなアロマを感じる。-ポール・ラト
[ワインアドヴォケイト 2023年12月 パーカーポイント95]
クランベリーとブラックベリーのジャム、ブラッドオレンジ、パイプタバコ、鉄分が炸裂し、さらに森と秋のアクセントが下層にある。ミディアムボディの味わいも重層的で、果実味は凝縮していながらニュアンスに富んでいる。きめ細かいチョーキーなテクスチャー、フレッシュな酸味、ダーク・スパイスの効いた長い余韻を持つ。
[Erin Brooksの試飲 飲み頃予想2025 - 2040]
Paul Lato Sierra Seabiscuit Pinot Noir Sta. Rita Hills Zotovich Vineyard