《低アルコールワインについて》
フランスではワインの消費が急激に減少しています。若者を中心に酒を飲まなくなる流れと、ワイン以外の酒を選ぶ流れが両方見られます。
その理由の一つとして、「ワインはアルコールが強い」というのは少なからずあるでしょう。12-15%ほどのアルコール度数は、ビールなどと比べて決して低くありません。
高級感のあるワインにある程度のアルコール度数は必要です。一方でカジュアルシーンで軽快に飲めるライトでフルーティーなワインも欲しい!その需要に応えるのがUBYです。
UBYのワインはワインを薄めてつくるワインカクテルでもなければ、脱アルコール処理によって度数を調整したワインでもありません。通常の醸造法をもちいた一般的なワインです。にもかかわらずアルコール度数は11%ないし11.5%。低アルコールによる軽い口当たりで「飲みやすさ」があり、さらに1000円台の価格も「飲みやすい」と言えるはずです。
《生産者について》
あまりフランスワインらしからぬエチケットやドメーヌ名ですが、フランス南西部のガスコーニュ地方で1世紀以上にわたって続くワイナリーです。
エチケットに描かれるカメのイラストは、ヨーロッパヌマアメという絶滅危惧種。亀が生息・繁殖するための環境保護活動に賛同する意思を表しています。ブドウ栽培だけでなく、敷地内で栽培する穀物も有機栽培。2012年にワイナリーを新設して、ブドウの酸素接触を防ぐプレス機などの最新設備を導入。フレッシュでフルーティーなワインをより高品質につくれるようになりました。
そのクオリティーを自社畑300haプラス契約畑450haと大規模に実践するのがすごい!
《このワインについて》
UBYのシリーズには、「No.1」「No.3」「ユニーク」の3種類が現在輸入されています。
このNo.1は3つの中でもっとも明るいキャラクターを持ちます。
青りんごやレモン、グレープフルーツのこの品種らしい香り。ハーブ感はありますが、マールボロ産のような青草の香りは控えめで、豊かな太陽を思わせる明るさがあります。
休日の午後に明るいうちから飲みたくなるような味わいです。
UBY No.1