《この生産者について》
世界的なボルドーブレンドを生み出すことを目指して、1996年にディアバーグ夫妻にてスターレーン・ヴィンヤードは設立されました。
ワイナリーがあるのはサンタ・バーバラ・カウンティ。この地域は山脈が東西に走るため、西側の太平洋から冷たい風がストレートに入ってきます。海からの湿気が霧を生むので日照が遮られ、特に西側ではかなり冷涼になるためブルゴーニュ品種に適しています。兄弟ブランドである「ディアバーグ」のブドウは主にこちらの畑のものを使います。
一方でより内陸部にあるサンタ・イネズ・ヴァレー内のハッピーキャニオン・オブ・サンタ・バーバラのあたりでは、霧の影響は小さなもの。スターレーンの畑は標高が高いため、寒暖差はありますが霧の影響がなく、ボルドー品種がよく熟します。ボルドーによく似た砂利質で水はけのいい土壌という点でも、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に最適です。
《このワインについて》
スターレーンの看板ワインであるカベルネ・ソーヴィニヨン。ゴルフの世界四大大会であるマスターズが開催される「オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ」にて、2008-2015年の間オンリストされ、公式ワインとなっていました。それもあってかつてゴルフ好きの方を中心に話題となりました。
《テイスティングノート》
ブラックベリーやプラムなどのよく熟した果実の香りに、コーヒーやタバコの葉、ハーブなどの複雑なニュアンスが混ざります。ボルドーのようなグリーンノートはほぼ感じず、また手ごろなナパ・カベにありがちなまったりと甘い香りも控えめです。口の中にしっかり長くとどまるタンニンを持ち、果実味だけでなく渋味・酸味の味わいの骨格が非常にしっかりとした味わい。長い余韻とともに香ばしい香りが鼻を抜けていきます。
Star Lane Cabernet Sauvignon Happy Canyon of Santa Barbara