《生産者について》
シルヴァン・ロワシェは2005年設立とまだ非常に若いドメーヌ。シルヴァン・ロワシェ氏が祖父母から受けついだ3.5haの畑をもって、若干21歳で立ち上げたというのだから驚きです。
多くの銘醸畑をビオロジックで管理。現在は自社畑を10haまで拡大しています。
その味わいは一言で言えば「モダン」。ある程度オーク樽の風味は強めに効かせていますが、それがワインの個性を決して隠してしまうことなく、アペラシオンごと・畑ごとの味わいがしっかり表現されています。雰囲気としては白ワインにおいてはバターフィールドなどが似ているでしょうか。ミネラル感もしっかり現れており、もう少し細身で引き締まったイメージです。
《このワインについて》
ワイン初心者が飲んで一口目から美味しいというタイプではありません。どちらかというとワイン通受けする味。特に2021年ヴィンテージの味わいはそうでしょう。
シルヴァン・ロワシェは同一アペラシオンで比較したとき、標準よりはちょっとワインの値段が高い傾向。なのにピュリニー・モンラッシェ村名でこの価格なら、十分でしょう。
《テイスティングノート》
レモンの様な柑橘系のアロマとローストしたヘーゼルナッツなどの香り。ピュアで凝縮した果実味に豊かなミネラル。余韻は長く非常にエレガントです。
Puligny Montrachet Sylvain Loichet