《テイスティングノート》
樽熟成に由来するヴァニラやカラメルのような香りが、洋ナシやアプリコットのようなフルーツ香を包んでよくなじんでいます。ブルゴーニュ的な洗練さと、カリフォルニア的な親しみやすさの中間からややブルゴーニュ寄り。口に含んで感じるボリューム感はマコンのシャルドネに似ています。
同価格帯に様々なシャルドネがあるなかで特徴を文字にするのは難しいですが、それはこのワインが優等生をイメージさせる整った味わいだから。土地の味わいを表すというより、嫌いな人のいない味わいを目指したのではないでしょうか。
《生産者について》
シャトー・ド・ベル・アヴニールは1850年代に設立された生産者であり歴史が長いのですが、ワインづくりの点では現在のオーナーが引き継いだ2019年のスタートと言っていいでしょう。エマニュエル・ベルトラン氏は「ワインはバランス、ピュアさ、複雑さ、ハーモニーが大切」という信念のもと、有機栽培を始めます。
現在ワインはVDFヴァン・ド・フランスというランクであることもあり、ブルゴーニュワインらしからぬ目を引く個性的なエチケット。とはいえ近々AOCに昇格予定です。
Chateau de Bel Avenir Chardonnay