《生産者について》
トリンバックは1626年から約400年にわたってワインをつくり続けている、アルザスきっての名門ワイナリー。現在で13代目にあたります。
1898年、8代目のフレデリック・エミール氏の代でブリュッセルでひらかれた国際ワインコンクールにて最高位の賞を獲得。世界に名が知れ渡りました。その輝かしい成功を支えるのが、トップキュヴェの「クロ・サン・テューヌ」で、トリンバックが200年にわたって管理する1.67haの畑からつくられるリースリングです。世界一のリースリングは何かと考えるなら必ず名前が挙がるワインです。
《このワインについて》
トリンバックは長い歴史を通して信頼を獲得してきたワイナリーだけあり、奇抜な味わいでは決してなく、またその必要もありません。「アルザスワイン」のイメージそのままの教科書的なものであり、それでいて価格が少しだけ手頃なのが魅力です。周りが値上がりする中で、昔からあまり変わっていないのかもしれません。
アルザスの高貴品種のひとつである「ミュスカ」は、ここでは辛口に仕上げられることが多いです。その名の通りマスカットの親戚であり、「麝香(じゃこう)」と呼ばれる独特の甘い香りが漂います。
しかし味わいは辛口であり、口に含めばフレッシュな果実味が広がり、余韻はキレのいい酸味で締めくくられます。
Trimbach Muscat Reserve