《ゲヴュルツトラミナーの面白さ》
この品種の特徴はまずはライチやバラを思わせるアロマティックな香り。そのボリュームと華やかさに、誰しも最初はその個性に驚いたものでしょう。ただし品種個性が強い分だけ、同じ品種で比べるならワインごとの差はそんなに大きくない。だから「ワイン初心者のころはよく飲んでいたけど、最近はあまり飲んでないな・・・」という方もいらっしゃるのでは?
そんな方に試していただきたいのは、ちょっと変わったフードペアリング。
◎マンステールに代表される臭いの強いウォッシュチーズ
◎本格的なスパイスカレー
◎まったり濃厚なフォアグラのソテー(業務用スーパーだとおいている可能性が高い)
◎スパイスやハーブを効かせたエスニック料理
こんな「え?これにワインを合わせるの!?」みたいなもの。この品種だからこその組み合わせがあるんです。ピッタリのものを見つけた時は、まさにマジックのように感じます。
《生産者について》
テュルクハイムブドウ栽培者組合は230名ほどが加盟する協同組合で、ブドウ栽培面積は500ha。リュット・レゾネ(減農薬農法)で栽培しており、一部はHVEのレベル3という非常に厳しい環境認証を取得しています。白ワイン用の畑は275haで、そのうち29%がこのゲヴュルツトラミナー。他の生産者と比べて比率が高く、力をいれていることがうかがえます。
《テイスティングノート》
この品種らしいライチの甘いアロマがまず飛び出してきます。それに隠れてメロンやマンゴーのような、非常にリッチなフルーツのアロマ。ほのかにスパイスの香りも感じます。甘味自体はほのかな程度なのでしょうが、香りに引っ張られてしっかり濃密な甘さに感じるでしょう。
Gewurtztraminer Cuvee Reserve Vieilles Vignes Cave de Turckheim