《生産者について》
リヴァース・マリーはトーマス・リヴァース・ブラウン氏とジュヌヴィエーヴ・マリー・ウェルシュ氏夫妻がプライベートに所有するワイナリー。
トーマスは「シュレイダー」や「アストン」をはじめとしたトップワイナリー15社でワインメーカーをつとめ、何度もパーカーポイント100点獲得ワインを生み出している人物。2002年に設立したこのワイナリーにて、カリフォルニア北部各地の畑から、その土地の特徴を表現するワインをつくります。
雇われたワインメーカーとしてつくる場合は、当然オーナーの意向に沿ったワインをつくるのでしょう。すでに確固たる地位を築いて収入も十分であろうワインメーカーが、あえて自分たちのミドルネームを冠してつくるワイン。きっとこの「リヴァース・マリー」こそが、彼らが本当につくりたいワインなのでしょう。
《このワインについて》
ボデガ・ティエリオ・ヴィンヤードはソノマ・コースト内のフリーストーン・ベンチに位置します。以前からトーマスがつくりつづけていたプラット・ヴィンヤードに隣接しており、特徴はよく似ています。植樹は2016、2017年なので樹齢はまだ非常に低いですが、将来が楽しみ。というのもこの畑3.6haのうち2/3を2050年までリース契約で借りることができたため、これから安定してブドウを確保できるからです。年を重ねるたびに品質が高くなっていくので、このワインは買ってさっさと飲んでしまうのがいいでしょう。
《テイスティングノート》
香りの特徴は凝縮感があり印象は暗め。赤系果実の華やかさはあまり感じず、ほかのキュヴェとの違いが際立ちます。涼しい風がよく通るこの地では、ブドウの果皮が厚くなりやすいからだといいます。ラベンダーやすみれなどの花のニュアンス。オーク樽熟成によるトーストの風味も感じます。
Rivers Marie Pinot Noir Bodega Thieriot Vineyard