《生産者について》
リヴァース・マリーはトーマス・リヴァース・ブラウン氏とジュヌヴィエーヴ・マリー・ウェルシュ氏夫妻がプライベートに所有するワイナリー。
トーマスは「シュレイダー」や「アストン」をはじめとしたトップワイナリー15社でワインメーカーをつとめ、何度もパーカーポイント100点獲得ワインを生み出している人物。2002年に設立したこのワイナリーにて、カリフォルニア北部各地の畑から、その土地の特徴を表現するワインをつくります。
雇われたワインメーカーとしてつくる場合は、当然オーナーの意向に沿ったワインをつくるのでしょう。すでに確固たる地位を築いて収入も十分であろうワインメーカーが、あえて自分たちのミドルネームを冠してつくるワイン。きっとこの「リヴァース・マリー」こそが、彼らが本当につくりたいワインなのでしょう。
《このワインについて》
このジョイ・ロード・ヴィンヤードは自社畑のスーマ・ヴィンヤードのやや北側にあります。この畑は前からシャルドネを買ってワインをつくっていたのですが、ピノ・ノワールの質も高いことに目をつけて、こっそり味見をしていたといいます。そして2021年VTからピノ・ノワールも作り始めました。
《テイスティングノート》
赤いベリーの風味、たとえばクランベリーのような酸味と香りを持った生き生きとしたワインです。柑橘類や白い花のようなニュアンスも感じ、口に含めばそれらの風味が緻密に凝縮して感じます。タンニンはまろやかながらも適度に主張し、熟成ポテンシャルを予感させます。
Rivers Marie Pinot Noir Joy Road Vineyard