《ドメーヌについて》
ドメーヌ・ユエの設立は1928年。ヴィクトール・ユエとその息子ガストンによって30haのシュナン・ブランの畑が拓かれました。
現在の醸造長ジャン・ポール・ベルトメ氏は、この地にてワインをつくって35年以上。シュナン・ブランを知り尽くしていると言えます。
《畑について》
「ル・モン」「ル・オー・リュー」「ル・クロ・ド・ブール」
3つの畑は全て大まかに分類するなら粘土石灰質ですが、それぞれ細かな組成が異なります。
そしてその土壌の違いがしっかりとユエのワインに表れている。
この地で先駆けて導入したビオディナミ栽培が関係しているのでしょう。
「クロ・デ・ブール」はヴーヴレで昔から銘醸畑とされてきました。表土の粘土は10cm程度と非常に薄く、その下には10m以上にわたって石灰岩盤が広がります。ブドウの樹はその割れ目になんとか根を伸ばして生育しているのです。
ユエの所有する中でも最も痩せた畑で、それがワインに類稀なフィネスをもたらしているといいます。
【パーカーポイント95点!】
[ワインアドヴォケイト 2021年5月の試飲]
2020年のヴーヴレイ・クロ・デュ・ブール・ドゥミ・セックは、オー・リューに比べ、濃縮され、深みがあり、クリアでフレッシュ、レモンの果実感でありながら閉じた印象のある香りはまだやや未熟だ。丸く洗練された、しかしかなりしっかりとしたタンニンの構造を持つこのワインは、リッチでパワフルでありながら、エレガントで持続性のある塩味を感じるのシュナンで、緊張感とグリップ、熟成ポテンシャルのある非常に有望な仕上がりだ。2020年のクロ・デュ・ブールは、ジューシーさとフィネス、ピュアさと複雑さを兼ね備えている。
[Stephan Reinhardt氏による評価 飲み頃予想2027-2055年]
Vouvray Clos du Bourg Demi Sec Domaine Huet