《生産者について》
カリストガの東部にあるアイズリー・ヴィンヤードの地に最初にブドウが植えられたのは1880年代。その後1964年にミルト&バーバラ・アイズリー夫妻によってカベルネ・ソーヴィニヨンが植えられます。1971年以降、ナパ・ヴァレーでも特に凝縮した風味を持つ長熟なワインがつくられてきました。1975年から1991年まで、ジョセフ・フェルプスがこの畑から伝説的なカベルネをつくります。その後アローホ夫妻がこの畑を購入したことで「アローホ・エステート」というワイナリー名でリリースされるようになります。
その後2013年には「シャトー・ラトゥール」「クロ・ド・タール」などのオーナーフランソワ・ピノーが買収。2016年よりワイナリーの名前も「アイズリー・ヴィンヤード」としました。
【パーカーポイント100点】
[ワインアドヴォケイト 2018年10月のレビュー]
2016年のカベルネ・ソーヴィニヨンは、深いガーネット・パープル色をしている。ノーズは少し控えめで、ゆっくりと砕いたばかりのブラックベリー、チョコレートで覆われたチェリー、カシス、アニスの静かな強さを示し、紅茶、シガーボックス、トリュフ、シャルキュトリーの説得力のあるニュアンス、さらに開くと赤いバラと砕けた岩の優しい波が現れる。ミディアムからフルボディの味わいは、ブラックフルーツの果実味の中に無数の花と土の火花を散らし、継ぎ目のないしっかりとした非常にきめ細かいタンニンを持ち、まさに目を見張るものだ。ミネラルを含んだ非常に長い余韻には、よく練られたフレッシュさが繊細なニュアンスを何層にも重ねるように表現している。シャトー・ラトゥールのフレデリック・エンゲラー率いるアイズリーのチームは、ワインメーカーのエレーヌ・ミンゴの見事な指揮のもと、このヴィンテージでこの畑の遺産を受け入れ、未知の部分を明らかにする特異な表現で、大成功を収めている。
[Lisa Perrotti-Brownによる試飲]
Eisele Vineyard Cabernet Sauvignon Napa Valley