《このワインはこんな時に》
例えば昨週末は飲み会が重なって、たらふくビールを飲んできた。体がちょっと疲れ気味だけど、晩酌は何かお酒飲みたい。それもワインがいい。
そんなとき、ガツンと濃厚なワインや、渋味や酸味が突出したワインを積極的に飲みたくはないのでは?
良くないコンディションでも飲み疲れせずスイスイ入ってくるのが、このピノタージュです。
《テイスティングノート》
ステレンラストが所有する温暖な畑のブドウと少し涼しい畑のブドウの両方を使用。それゆえに果実味が強すぎることも、酸味が強すぎることもなく、ちょうどいいバランスに仕上がっています。
香りを表すなら、ラズベリーやブラックチェリー、スパイスなど。でも「ぼんやりと思い浮かべる赤ワインの香り」というのが一番近いイメージです。柔らかく滑らかな酸味で、渋味はほとんどなし。決して高いワインの味はしないのですが、飲み心地がいい。
他にもっと高いワインをストックしていても、「ま、今日はこれでいいや」と開けてしまいがちな1本です。
《生産者について》
ステレンラストは、ステレンボッシュのポタラリーヒルズとヘルダーバーグに畑を持つワイナリー。合計200haもの畑をもつ比較的大規模な生産者で、様々なブドウ品種をつくっています。家族経営を続けており、フェアトレードの認証も受けています。2012年のロンドンオリンピックの際には、公式ワインとしてふるまわれました。
Stellenrust Pinotage