かのフランス皇帝ナポレオンは、「戦に勝った時こそ飲む価値があり、負けた時には飲む必要がある」という言葉を残しました。
現代に文字通り命をかけた戦いはありません。それでも日々が戦いであることは、意欲的に仕事に取り組んでいる人にとってはうなずけるはず。
戦いには勝ち負けがあります。上手くいくときばかりじゃない。時には大きな失敗をして気を落とすことも。
そんな失敗のときにこそ「飲む必要がある」シャンパンには、このジ・ピエロン・レグリーズのような味わいがピッタリかもしれません。
《テイスティングノート》
リンゴや洋ナシのフレッシュな香りが鼻の奥にすっと届きます。背筋の伸びるようなシャキッと爽やかな酸味があり、暗く落ち込んだ気分を無理やりにでもシャキッとさせてくれそう。
リラックスする時のシャンパンじゃありません。よーしやるぞと気分を変えたいときに飲むべき味わいです。
《生産者について》
コート・デ・ブラン地区に位置するグラン・クリュ格付けのオジェ村。そこは大手メゾンの畑があったり大きな協同組合が2軒あることで、ここを本拠地とするレコルタン・マニピュランはあまりありません。このジ・ピエロン・レグリーズはその数少ない生産者の一軒。
所有畑はわずか4.5ha。年産約2.4万本という、本当に小さな生産者です。現当主のジャン・ドゥニ・ピエロン氏は昔ながらの職人気質で、生産量を増やすために買いブドウを使うことはよしとはしないんだとか。細々とした生産ながら、確かな品質でのシャンパンづくりをつづけます。
J Pierron Leglise Blanc de Blancs