年に数回ある節目の時期。親族や友人と集まってお酒と料理を楽しむ機会も増えます。
普段からワインに親しんでいる人もそうでない人も。大人数で分けるから一人分が少なくなったとしても満足できるようなワインを、そんなシーンには選びたいもの。
ウンチク抜きにして、皆が口々に「この赤ワイン美味いね!」と話す。そんな一口目から訴えかけてくるのがこの「ニンファ」です。
《生産者について》
ヴェレノージが設立されたのは1984年。当時20歳だったアンジェラと25歳だった夫エルコレの夫妻が、ワインづくりへの情熱だけで9haの畑からスタートしました。 マルケはブドウ栽培には適した土地ではあるものの、決して高級ワインの産地ではないため、黎明期は資金繰りに苦しんだといいます。必死にワインづくりの勉強をした結果、ヴェレノージのワインの品質は多くの人に認められ、今ではマルケの家族経営のワイナリーでは2番目の規模まで成長!世界48か国に輸出されているといいます。
《このワインについて》
モンテプルチャーノを中心にカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーといった力強い味わいを補強する品種をブレンド。分析値は見ていませんが、ほんの少し糖分を残しているんじゃないでしょうか。非常に親しみやすい果実感です。熟れて今にも零れ落ちそうな黒色ベリーの甘いアロマ。口に含んだときもそのフルーツ感が溢れるように広がります。ベリーを煮詰めてジャムにしたかのような甘濃い凝縮感。リコリスやえんぴつの芯のような香りも感じ、風味の複雑さも十分です。
酸味は低くリッチでエレガント。2000円台のワインにはなかなか出せない凝縮感なので、ワインに詳しくない人でも高級感を感じてくれるはず。
Velenosi Ninfa