《生産者について》
アブルッツォ州の地で400年以上もワイン造りをしている生産者。ナポリ王国よりバローネ(男爵)を与えられた貴族の家柄で、所有している広大な土地の中からDOCGエリア内のブドウ栽培に適した丘陵地帯の一部を畑にしています。彼らの栽培するブドウは他の生産者であればトップキュヴェにあたる品質を持っているのにもかかわらず、価格設定は非常に良心的。今ではおなじみの”モンテプルチャーノ ダブルッツォ”を日本に広めたパイオニア的な存在です。
《このワインについて》
1990年代前半、まだモンテプルチャーノ ダブルッツォが知れ渡っていない時から日本で売られてきたワインです。ブドウは全てD.O.C.G.コッリーネ テラマーネ地区内のものですが、D.O.C.G.にするのは余計なコストがかかってしまうため、あえてD.O.C.のままにしてコストパフォーマンスを保っています。この価格帯とは思えない骨格がありますが、日本市場のためだけに飲み頃まで現地セラーで寝かせてくれているためタンニンは柔らかくなっています。
《テイスティングノート》
とても深みのあるルビーレッド、香りは深く暖かみがあり、少しスパイシーな要素が複雑さを与えています。口当たりはソフトですが、価格以上の力強さに飲み応えを感じさせます。タンニンは確かにありますが、とても心地よく感じられます。
Barone Cornacchia Montepulciano d'Abruzzo