《生産者について》
ポール・クルエはブジー村に1991年誕生した小さなRM(レコルタン・マニピュラン)。現当主のマリー・テレーズ・ボネールが大好きだったおじいさんの名前をつけたといいます。
彼女の夫は、クラマン村のRM「ボネール」の当主ジャン・ルイ・ボネール氏。彼の助言を仰ぎながら、6haの畑からシャンパンをつくっています。
ブジーのピノ・ノワールの畑が中心で、シュイイにシャルドネの畑とオーブにムニエの畑も所有しています。
地元に根差した小規模生産者のため、売り先の大半は昔からの個人客と地元のレストラン。それから自身の高級民宿。国外に出荷されるのはごくわずかです。
《このワインについて》
少ない生産量ながら豊富なリザーブワインを貯蔵しており、複数のヴィンテージのピノ・ノワールをブレンドしてこのワインをつくります。
ブジーのシャンパンの特徴としては、肉厚で力強い味わい。もちろんそのテロワールは現れてはいるのですが、それ以上に「ポール・クルエらしさ」を感じます。
過度な抽出を抑えて、線が細く繊細ながらもしなやかな味わい。恐らくシャンパンが数十種類並ぶような試飲会では、彼女のシャンパンの魅力には気づきにくいでしょう。2杯、3杯。そして1本飲んでこそ、このシャンパンの美味さに気づくような飲み心地の良さ。それゆえに、素材を厳選した上質な料理を食べたくなる、お腹の空いてくるシャンパンです。
Paul Clouet Brut Grand Cru