《ヴィレッジ・セラーズ熟成》
フェルトン・ロードは南半球のワイナリーですので、リリースは早く、ヴィンテージの翌年には入ってきます。その一部を輸入元のヴィレッジ・セラーズ様が富山の自社倉庫で保管。新しいヴィンテージがリリースされる度に古いものは少しずつ値上げされますが、その差はごくわずか。一般的なワイナリー蔵出しバックヴィンテージと比べると手頃に楽しめるのがありがたい!
輸入元で長期保管したものと、ワイナリー蔵出しのものを比べると、一般的には後者の方が状態が良く若々しいもの。それは出荷時に補酒やリコルクがされるからです。その点このワインはスクリューキャップ。栓が劣化することもなければ、ワインが減っていくスピードもゆるやかで、ボトル差も少ないです。
《生産者について》
1997年にピノ・ノワールをリリースするなり世界中を驚かせ、「セントラル・オタゴ」という地区を世界に知らしめたフェルトン・ロード。
早期よりバイオダイナミック農法、重力に配慮した醸造所設計、天然酵母による発酵、人的介入を最小限に抑える手法などを導入。今日のセントラル・オタゴのピノ・ノワールの基本ともいえるスタイルを築き上げた生産者です。
《このワインについて》
コーニッシュ・ポイントの畑は川辺に突き出したような場所に位置しており、ダンスタン湖に近いので霜害の影響を受けにくいのが特徴です。適度な細かさの砂質ローム層で、川の砂利と古いシルト土壌の上に黄土の層があります。
《2020年ヴィンテージの特徴》
春の開花時の気温は例年より少し低く、雨が少ない年でした。生育期間を通して気温は低めで、果房や果粒は例年より小さめ。生育期間が長かったため凝縮した風味と生き生きとした酸味が蓄えられています。収穫は3月20日から27日。アルコール度数14.3%。
リリース時のコメント:ラベンダー、スミレのフローラル香にプラム、クローヴ、ダークチョコがほのかに混じる。コーニッシュ・ポイントらしい深みのある黒い果実は微かなスパイスやサンダルウッド、モカの風味をまとい、洗練されたテクスチャーを備える。
Felton Road Pinot Noir Cornish Point