収穫時に行われる選果において、最高の果実のみを選りすぐってつくられるのがこのプルミエ・トリ。過熟もしくは貴腐化したブドウが入っているため、複雑で高貴な風味を備えた甘口となります。
《ドメーヌについて》
ドメーヌ・ユエの設立は1928年。ヴィクトール・ユエとその息子ガストンによって30haのシュナン・ブランの畑が拓かれました。
現在の醸造長ジャン・ポール・ベルトメ氏は、この地にてワインをつくって35年以上。シュナン・ブランを知り尽くしていると言えます。
《畑について》
「ル・モン」「ル・オー・リュー」「ル・クロ・ド・ブール」
3つの畑は全て大まかに分類するなら粘土石灰質ですが、それぞれ細かな組成が異なります。
そしてその土壌の違いがしっかりとユエのワインに表れています。
この地で先駆けて導入したビオディナミ栽培が関係しているのでしょう。
ル・モンは1957年に取得した畑。土壌は粘土質が少なく、小石やシリカの含有量が「ル・オー・リュー」よりも多いのが特徴。ミネラル感に富み、若い内は閉じ気味だが熟成してから一気に変化すると言われています。
[ワインアドヴォケイト 2019年6月]
2018年のヴーヴレ・ル・モワルー・プルミエール・トリエは、ピュアで深く、火打石のような凝縮した香りに、非常に繊細なオーク、トフィー、ポットジンジャーのアロマが特徴的だ。青々とした甘く寛大な味わいは、精密で結晶のようで、非常に繊細なタンニン、余韻の長い塩味とポジティブなエネルギーが特徴だ。ル・モンのテロワールから生まれた、コンパクトで持続性があり、引き締まった刺激的なシュナンで、しっかりとした緊張感のあるストラクチャーと、改善と洗練の可能性を秘めた若い余韻がみてとれる。
[Stephan Reinhardtの試飲 飲み頃予想2027-2065年]
Vouvray Le Mont Moelleux Trie Domaine Huet