《シチリアのネロ・ダーヴォラについて》
ネロ・ダーヴォラはシチリアを代表する黒ブドウ。「ネレッロ・マスカレーゼ」も有名ですが、エトナ山でつくられるこのワインは割と価格が高め。それに対してネロ・ダーヴォラはリーズナブルなものが多く、現地でもガブガブと日常的に飲まれている赤ワインです。
南イタリアの豊富な日照を受けて、果実味豊かでリッチなワインをつくることは難しくありません。しっかり樽熟成すれば一口目からインパクトのある濃いワインになります。しかしそういったものは重量感のある料理とでないとバランスがとれない。普段の晩ご飯には強すぎるのです。
デイリーな価格帯でデイリーな料理とバランスがいいのがこのワイン。リッチすぎない口当たりで、何か食べたくなるような絶妙なバランス感です。
《生産者について》
ワイナリー本拠地自体は首都ローマから20kmほどのラッツィオ州にあります。1972年に「サン・マルコの丘」に創業してから急成長。南イタリア各州に畑やワイナリーを所有するように成長しました。スケールメリットを活かした価格以上のワインをつくるワイナリーグループで、家飲み用にピッタリなワインを提供してくれます。
《テイスティングノート》
アメリカンチェリーやザクロのようなピュアなアロマ。フレッシュな果実感に続いて豊富なタンニンが広がります。このクラスのワインとしては渋みが目立ちますが、きめ細かくて食事をしながらなら全く気にならないでしょう。
La Bici Alta Nero d'Avola Cantina San Marco