ディナーのはじめにこのワインを開ける。それだけで、その食事が楽しいものであることが確約される。
そんな始まりの1本としてピッタリなのが、この「エミリー」です。
《生産者について》
南アフリカきってのワイン産地、ステレンボッシュの南東側、ヘルダーバーグ山脈のふもとに、ロングリッジは居を構えます。全体的にはやや温暖なステレンボッシュですが、ロングリッジのある南部はフォールス湾から8kmほどと近く、間に山もないため、冷たい風が入ってきます。昼夜の寒暖差が豊かな酸をもたらし、躍動感のある素晴らしいワインを生みます。レストラン併設のワイナリーを囲むようにして広がる畑は、全てビオディナミで栽培。花崗岩土壌の下に保水性のある粘土質が広がるため、灌漑設備はあるものの基本的には無灌漑で栽培しています。
《このワインについて》
ロングリッジがつくるワインの中で、南アフリカ国内では1番売れているのが、この「エミリー」だといいます。
シャルドネ+ピノ・ノワールという、まるで「泡のないシャンパーニュ」みたいなロゼワイン。「エミリー」というのは、イギリス人女性の名前で、南アフリカであったボーア戦争(1899-1902年)の際に、敵であるオランダ人兵士に対しても献身的に介護した、勇気ある女性です。
《テイスティングノート》
熟したグァバやキウイ、ストロベリーなどのフレッシュで豊かな香り。爽やかな酸味が際立っており、飲むと明るい気分にしてくれるかも。
夕暮れのテラス席などでこのワインを飲めたらもう最高!淡いピンク色のワインを飲むうちにどんどん会話も弾み、楽しくてパクパク食べ過ぎちゃいそうなワインです。
Longridge Emily