《生産者について》
著名シャトーがひしめくボルドー、オー・メドック地区にあるシャトー・ボーモン。サン・ジュリアン4級のシャトー・ベイシュベルと同じグラン・ミレジム・ド・フランス社傘下のワイナリーで、その資本を活かして確かな品質のワインを低価格に提供します。
規模としても有名シャトーに引けを取らず、この2016年は4.5万ケースもの数が生産されています。
《カベルネ主体の低価格ボルドー》
ボルドーワインと言えばカベルネ・ソーヴィニヨンというイメージがあるかもしれませんが、それは高級ワインでの話。低価格帯のボルドーではむしろメルローが重要です。というのもカベルネ・ソーヴィニヨンは熟すのが遅く土地を選ぶため、栽培が難しいからです。
シャトー・ボーモンは2000円台のボルドーの中で多くはない、カベルネ主体。比率はヴィンテージによって異なりますが、2016年は50%がカベルネです。
その比率の高さは力強さと上品さ、熟成のポテンシャルに結びついています。
《テイスティングノート》
ブラックチェリーやカシスの香り。エアレーションによって下草のアロマも感じられます。味わいはミディアムボディで、しなやかなタンニンを持ち軽快で機敏。それほど複雑さはないものの、熟成のポテンシャルも兼ね備えています。(ワインアドヴォケイト誌による飲み頃予想:2019-2029年)
Chateau Beaumont